「バベルの学校」上映会&トーク ~おうちでみよう みんなで話そう~開催のご報告!
去る9月15日(火)、ピアサポートルーム主催による「バベルの学校」上映会&トーク ~おうちでみよう みんなで話そう~がオンライン@Zoomにて開催されました。本イベントは、「東大生が満ち足りた学生生活を送ること」を目指し、東大生同士が互いに交流する機会を提供するというピアサポート活動の一環として行われました。
当日は、映画『バベルの学校』の上映をおこなった後、ユナイテッドピープル株式会社代表取締役・関根健次さんをゲストにお招きしてピアサポーターとのトークにご参加いただきました。また、東京大学相談支援開発センター長の松木則夫先生、ピアサポートルーム室長の高野明先生が登壇し、ピアサポート活動に寄せる期待や意義についてお話しました。
上映会の内容をおすそ分け♪
映画『バベルの学校』を観て
『バベルの学校』は、アイルランドやモロッコ、ブラジル、中国など、世界中から集まった子供たちが、パリ市内のある中学校の適応クラスで過ごした1年間を追った作品です。多様な子供たちが一堂に会する多文化学級はまさに世界の縮図。国籍や宗教の違い、そして言葉の壁を乗り越えて友情を育んでいく様子に感動するとともに、未来には希望があることを感じました。
関根さんとのクロストーク!
上映後のトークでは、関根さんがユナイテッドピープルを立ち上げるに至った経緯と熱い思いを語ってくださいました。「なぜ映画なのか?」という問いに対して、関根さんの原体験ともいえるパレスチナで出会った少年の話を教えてくださいました。その少年と出会い、世界の中で起こっている構造的な暴力や貧困を解消するために何かできないかと考え続けた関根さんがたどり着いたのは、映画が与える「感動」でした。
社会の仕組みが変わらなければ無くならない暴力や貧困があるのであれば、映画によって「感動」を届けることで行動に移す人を増やし、それによって社会を少しずつ変えていくことができるのではないか。誰かにとっての平和がほかの誰かにとっての不幸になるのではなく、両者がともに平和を手にすることができる社会を目指して活動を続けておられるそうです。
東大生がつながりを作るには?*グループディスカッション*
トークの後は、参加者がグループに分かれ、映画を観て感じたこと、考えたことを共有する交流の場も設けられました。映画の感想に加えて、東大生のつながりや、東大における多様性の現状について、また、コロナ禍で対面での催しを行うことが困難な中で東大生がつながりを作るにはどうすればよいのかというテーマについて話し合いました。
学内に多様性があるのは感じるけれど、自ら積極的に行動しないと多様なバックグラウンドを持つ人と関わるのは難しいという意見や、コロナでなかなか対面交流が難しいので、他の東大生と気軽に話せるオンラインフリートークの場が欲しい、あるいは学内ではなく学外での交流に注力しているという声もありました。
グループディスカッションで話し合った内容については、テキストマイニングツールを活用して全体での共有が行われました。留学生との交流や、オンラインと対面での交流についての話題が取り上げられていたことが伺えます。
参加者の声
色々なバックグラウンドの人と久しぶりに話せて楽しかった、という意見や、オンラインになったことでかえってディスカッションの場が設けやすくなっているように感じる、という声もありました。また、イベントの趣旨に関心を持つ人が集まって積極的な議論が交わされたことに対して、主体性を持って発言する人がたくさんいてとても嬉しかったという意見もありました。
上映会を振り返って
コロナ禍の今、東大生が互いにつながりを持ち交流する機会を設けることの大切さを改めて感じる機会となりました。ピアサポートルームでは、今後も様々なテーマで東大生同士が交流する機会の提供を行ってまいります。
ご参加くださった皆様、そしてご登壇くださった関根様にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。