なんでも相談コーナーってどんなところ?
どんな内容でも予約なしで相談できます。お話を聞いてもらったり、問題解決へ向けてのアドバイスをもらったり、学内外の適切な相談施設の紹介してもらったりできます。(なんでも相談コーナーの公式HPはこちらです。http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/nsc/)
本郷プレハブ研究棟のなんでも相談コーナーの利用案内
・場所:プレハブ研究A棟1階〈A103〉
・受付時間:平日9:00~17:00
・予約不要 電話相談可
※現在新型コロナウイルスに関連する対応のため体制が変わっています。
詳しくはなんでも相談コーナーのHPをご覧ください。
※弥生キャンパス、柏キャンパス、白金キャンパスにもありますのでHPをチェックしてみてください。
インタビュー
ピアサポーターが、実際になんでも相談コーナーで相談活動を担当されている職員の方にお話を伺いました。
__まず早速ですが、「なんでも相談コーナー」の基本的なことをお尋ねします。予約の方法や待ち時間を教えてください。
予約制ではないので、いつでも来ていただいて結構です。オープンしている時間は、月曜日から金曜日までの午前9時から午後5時までです。直接来ていただいても結構ですし、電話でも構いません。直接来室された学生さんの話を聞くときは必ず個室です。直接の来室でも電話でも匿名で構いません。名乗るとなるとハードルが上がるということもありますから。
__相談時間はどのくらいでしょう。内容にもよると思いますが。
簡単な質問だと5分程度で終わることもありますし、深刻な悩みだと1時間くらいかかることもあります。
__特に多い相談はどのようなものですか。
比較的多いのはサークルなどの人間関係ですね。人間関係には正解というものがないので。一方学業の相談では、修士論文や博士論文が進まないということをよく聞きます。
__どのような対応をしていただけますか。
例えば、休学したいとか、この手続きの方法はどうなのか、というご質問の場合は、所属する研究科等や教務課に案内します。中には深刻な相談もあり、内容によっては、学生相談所、保健センター、ハラスメント相談所などにつなぎます。
__深刻な悩みでいらっしゃって、「なんでも相談コーナー」に通う場合もあるんですか。
そういった相談は、どちらかというと学生相談所や精神科のほうが専門なので、そちらを紹介することが多いですが、「なんでも相談コーナー」に何度も来ていただいている学生さんもいます。
__相談を受けるときに心掛けていらっしゃることはありますか。
話はさえぎったり批判したりせずに、そのまま共感しながら聞くということです。怒ったり、否定するようなことを言ったりはしません。
__他の相談機関との違いはどのようなことですか。
その名の通り総合案内所なので、道案内でも、どんなに簡単な内容でもお受けします。他の機関だと相談内容が決まっていますが、なんでも相談コーナーはすべての分野でOKです。
__「なんでも相談コーナー」では、どのような方が相談にのってくださるのでしょうか。
私も含め、主に教育・学生支援部や学部の教務課など、学生系の部署に長い職員ですね。諸々の手続きのことをわかっていますし、比較的長く学生に接してきた人たちなので、学生の対応に慣れています。お話を聞けばだいたい事情がわかります。
__「なんでも相談コーナー」という名前から、あまり深刻な相談をできるイメージがなかったのですが、学校のことも学生のこともよくご存知の方に相談にのっていただけると知って安心です。
そうですね。はじめから学生相談所に行くのをためらう学生さんもいますし。お話を聞いた上で、それだったら学生相談所の方が適切だと思うのでそちらに行ってみては、と案内すると、行ってみようと思ってくれる学生さんが多いです。
__例えば学生相談所は、予約が先まで埋まっていて、話を聞いてもらえるまでに時間がかかると聞きます。
学生相談所は1週間くらいかかるようです。相談内容が深刻でも、学生相談所をすぐに予約できなかった場合は、「なんでも相談コーナー」でお話を聞いて、多少はアドバイスすることもできます。専門家ではないので限界はありますが、わかる範囲でアドバイスを差し上げられると思います。
__学生相談所に相談に通いながら、引きつづき「なんでも相談コーナー」で話を聞いていただくことも可能ですか。
可能です。例えば学生相談所に週一回行っていて、「なんでも相談コーナー」にも週一回来ている方もいます。同時期に複数の相談機関を利用するのは全く問題ありません。本人的にはいろいろなところに相談しに行きたいと思います。私たちはそれでかまいません。
__保健センターにつなぐこともあるとおっしゃいましたが、それはどのようなときですか。
薬を処方してもらった方がいい場合などは、保健センターにつなぎます。
__眠れないなどの身体症状が出てくると、メンタルヘルス的には深刻だと思います。その状況で待ち時間があるとなると心配です。
その時は民間の病院を案内します。保健センターも最近はそういった学生さんが増えているようなので、1、2週間待ちになるかもしれません。保健センターの方でも他の病院を案内する場合もあるようです。
__「なんでも相談コーナー」は学生相談室や保健センターよりも来室のハードルが低いと思いますが、それでも相談することに抵抗を感じる学生さんもいると思います。その場合はどうすればよいでしょうか。
アメリカなどでは全学生の10%以上はこういった相談施設を利用しているのに対し、日本は比較的その割合が低いようです。相談することは恥ずかしいことではないのでどんどん利用していただいていいと思います。
__文化的な違いもあるでしょうが、アメリカなどでは相談に行くのは当たり前で、企業のCEOなども定期的にカウンセリングで日ごろの思いを聞いてもらうと聞きます。日本の学生も、身近な人に相談しにくい場合はこのような施設を利用できればよいのですが。特に東大生は、人に弱みを見せたくないという気持ちがあるように思います。
そうかもしれませんね。ですが、一生弱みを見せずに生き続けるのは、どんな人でも難しいと思います。
__相談にのってもらう中で、考えないようにしていたことにかえってとらわれてしまうことはないでしょうか。
私が今まで経験した中では、話をしてかえって悩みにとらわれる人より、話したことで気が軽くなった人の方が多い印象です。一人で悩むよりは聴いてもらった方が問題がはっきりするし、話すだけでもある程度ストレス解消になると思います。
__悩みというほどのものはないけれど、ただなんとなく話したい学生さんにも対応していただけますか。
大丈夫です。たまに、ただしゃべりたいから来た、という学生さんもいます。一人暮らしをしていて大学にもそれほどしょっちゅう来ない学生さんなど、人と話す機会が少ない学生さんも多いので。単に話したいからという理由で来室していただいても問題ありません。
__「なんでも相談コーナー」は、大学のいろいろな施設を利用する際の入り口になっているといえそうです。「なんでも相談コーナー」で話を聞いてもらい、案内してもらうことで、ほかの機関にも安心して行けるかもしれません。
そういうことだと思います。
__ありがとうございました。
インタビュー日時:2019年12月11日
※本文中の用語・制度・法令・資格等はインタビュー時点のものです。