ピアサポートルーム室長のあいさつ
東京大学のピアサポート活動は、仲間による支援に携わるピアサポーターの皆さんがキャンパスに出て行って、東大のすべての学生、さらには大学全体をエンパワーするための活動です。
現在、150名を超える学生がピアサポーターとして認定を受け、学生ならではの問題意識とアイデアから、世界の誰もが来たくなる大学を作るための支援活動を行っています。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、キャンパスにおける学生同士の支え合いのネットワークは希薄になっていました。今後は、新しくつながりを作り直し、対面とオンラインを組み合わせた新しい相互扶助のあり方を模索していくことが求められています。
相互扶助のキャンパスを目指す「ピアの輪」に、ピアサポーターとして、あるいは、イベント参加者として、皆さんにも加わっていただけるのをお待ちしています。
2023. 4. 1 ピアサポートルーム室長 高野 明
ピアサポーター代表のあいさつ
我々東京大学ピアサポートルームの活動目的は「支えあいのキャンパス」を目指していく事です。これまで学内での様々な学生に目を向けて彼らの必要とすること、隠れた需要について考えてきました。多くの学生に参加していただいた活動もあれば、あまり参加者がいなかった活動もあります、そんな試行錯誤の中で日々活動の形などを変えたりしています。
ピアサポーターになるには所定の養成のための講義を受け、認定を受ける必要があります。こう聞くとピアサポーターになるのは少しハードルが高いことのように思えてしまいますし、「サポート」を受ける対象は限られた状態の人たちのように思えてしまいます。しかしそんなことはありません。「ピア」とは英語で同じ立場の対等な仲間という意味であり、日々のクラスや学科などの仲間たちからのちょっとした助け合いと我々の活動の性質は同じです。だからこそ誰しもが相手のためにできることがあり、逆に誰しもが相手に助けてもらう場面が存在します。
我々の活動では一方的な我々からのサポートではなく、我々自身も活動をしている過程で相手の存在に助けられていることが多いです。ですがそんな我々未熟な学生であるからこそ、同じ大学の学生に対して等身大で接することができるのだと思います。専門的な相談機関にはできないことが、未熟な我々学生であるからこそできたりすることもあるのです。
大学生及び大学院生の時期は人生において大きな転換点です。就職、勉学、人間関係、恋愛など、悩み事は枚挙にいとまがないでしょう。様々な悩み事がある時期だからこそ、多種多様な人材がこの団体には必要とされています。もし少しでもピアサポーターの活動に興味をもってくれたなら、是非我々と共に活動しましょう!
いつか本当の意味で「支えあい」が実現し、この大学が誰も孤独で苦しむ事のない場所になればと思います。
2024. 4. 1 ピアサポーター代表 余昌延